宇宙機やロケットは、製造から打ち上げ、運用に至るまで様々な環境にさらされる。
打ち上げ時の衝撃、振動、宇宙空間における電磁波、放射線、熱、真空など、
その状況を想定したテストを実施する必要がある。
5段階の流れ
人工衛星といった宇宙機システムは、システムとコンポーネント(サブシステム含む)の2つで構成される。
その2つの構成要素について、以下のような5段階の流れで試験を進めていく。
認定試験、受入試験、プロトフライトの各試験目的は、環境・機能性能・物理パラメータ試験の3つの試験分類で構成される。
開発試験
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認定試験(環境試験+機能性能試験+物理パラメータ試験)
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受入試験(環境試験+機能性能試験+物理パラメータ試験)
⇩
プロトフライト試験(環境試験+機能性能試験+物理パラメータ試験)
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射場における確認試験
+
再試験
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宇宙機システム:無人の人工衛星と宇宙探査機の総称
コンポーネント:いくつかの部品やデバイスを組み合わせたもの
サブシステム:電力や姿勢制御といった規定の機能を実現するために、2つ以上のコンポーネントで構成されたもの
3つの試験体系
認定→受入→プロトフライトの試験をもう少し詳しくすると、以下のような図である。各試験はシステムとコンポーネントに分かれ、それぞれ環境試験(11項目)+物理パラメータ試験(10項目)+機能性能試験の22項目を実施。
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物理パラメータ試験:物理的要求の仕様を満たしているか、能力測定のイメージに近い