衛星の開発方式
衛星の開発パターンにより、試験の流れが異なる。主にDQA方式とDP方式の2つがある。
DQA方式(開発-認定-受入試験)
開発モデルによる開発試験、プロトタイプモデルによる認定試験で、供試体の設計と製造方法を確立、その後にフライトモデルを新規製造して受入試験の方法や手順を確立する。
認定試験に用いるプロトタイプモデルはフライトに使用されず、改めてフライトモデルを新規製造し長期間の検証をするため信頼性が高いがコストも高い。
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開発モデル:プロトタイプモデル、プロトフライトモデルの設計や試験方法を固めるために行う開発試験で使用される
プロトタイプモデル:フライトモデルの設計を確立するために行う認定試験で使用される
フライトモデル:認定済の設計、製造、検査工程で製造された実際のフライトで使用される。
DP方式(開発試験-プロトフライト試験)
開発モデルによる開発試験で設計や製造方法を確認しながら、プロトフライトモデルを製造してしまい、設計や製造方法の認定試験と、フライト品として受け入れる試験を合わせて実施してしまう。
DQAと比べてフライトモデルを新規製造しないため、コストも期間も圧縮できるが、試験後の供試体の残存寿命が実証されないリスクがある。
既開発品の性能や効果をベースに活用される方式で、部分的な変更点や技術レベルの検証に活用されることが多い。
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プロトフライトモデル:プロトタイプモデルを部分的に、または完全に認定試験を受けて改修し、そのまま受入試験やフライトモデルとしても使用する